2004年4月4日日曜日

東福寺複製品


平安東福寺・梨皮泥太鼓胴鋲打丸形樹盆(りひでいたいこどうびょううちまるがたじゅぼん)

人気作家の東福寺は作陶期間が長い(戦前戦後にまたがる)、作風が多彩である
などの理由からか複製品が多いことでも知られます

一言で複製品といっても、なかには初代東福寺との識別困難なほどのレベルの高い作柄のものも存在します
この梨皮泥の太鼓鉢もかなり高い技術水準の作品です


安定した形と梨皮泥(なしかわでい)の土目


この鉢の真贋の識別の決め手は、尖ったやや大きめの鋲(びょう)にあります
初代東福寺の鋲はもっと小さくてこのように尖ってはいません、よく覚えてくださいよ


平安東福寺の角落款
本歌でもよく用いられる有名な落款です

この落款からは真贋の識別は不可能です
(落款を最終の識別手段とするのは、危険きわまりないことです)

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