2004年4月10日土曜日

草ボケの思い出

正確に言うと38年前の3月に、私はいまのこの土地に東京から単身引っ越してきたのです
東京育ちの青年にとってそのころの千葉県松戸市は、それはそれは草深い田舎でした

といってもその田舎がいやでもなかった私は、田舎の風景に対するもの珍しさも手伝って辺りをよく散策しました
そこで出会ったのが、草ボケ(しどみ)です

田んぼのヘリから小高い松山に登ると、枯れ草の中に樺色(かばいろ)の可憐な花が一面に咲いています
東京育ちの私には、名前すらわかりませんでした

その南向きの小高い大地の暖まった枯れ草の中に寝転び空を見上げ
ただひたすらに小うるさい(当時はそう感じられた)親元から離れられた開放感に浸った思い出があります



これも草ボケの一種でしょう
草ボケとしては花の色が濃すぎるし、花もやや大振りですが

とにかく、この時期に草ボケを見ると
大昔、草深い田舎へ来たころのことが、必ず思い出されるのです

一時のつもりが、それ以来この土地を離れることなく、ずーっとそのまま住みついてしまいました
あーあれから30年(綾小路キミマロ)よりもっと長ーい、あーあれから38年が経っちゃった!!

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