小鉢の世界で竹本隼太、市川苔州といえば古典の最高峰の作家ですが
その両作家が、数多くの似かよった作品群を残しているのです
竹本隼太作・青磁釉正方
市川苔州作・瑠璃釉正方
↑の二つは間口がそれぞれ約3cmのほとんど大きさの似かよった豆鉢です
相違点は釉薬の色と、竹本は隅を切ってあるくらいです
しばしば鉢の鑑定の決め手となる土目もやや似ていますし
おまけに足の形までそっくり(やや大きさがちがいますが)
水穴の開け方までそっくりです
これでは異なる作家と断定する決め手が見つかりませんね
竹本は明治25年に没しています
苔州は明治30年の生まれです
謎は深まるばかりです
つづく
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