2003年11月18日火曜日

市川苔州鉢


市川苔州作 瑠璃釉太鼓胴丸型樹盆(瑠璃ゆうたいこどうまるがたじゅぼん)

辰砂釉と並んで瑠璃釉も苔州が得意とした釉薬です
深みのある澄んだ色合いが特徴で、丸の鉄鉢形(てっぱつがた)や太鼓胴(たいこどう)に多く用いています
辰砂の渋い感じとは対照的ですね

また太鼓胴の鉢も苔州独特の形です
(苔州は無落款の作品が多いからです)
土目も鉄分の多い茶褐色です

作家によって用いる土や釉薬は特徴があり
ベテランになるとこの二つは、形や落款よりも鑑定の重要な決め手になります

特に真贋は落款だけでは決めかねる場合が多いので
土目や釉薬の特徴をよく覚えてください

一番いけないのは落款を鵜呑みにすることです
(簡単に写し取れるんですよ)

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