1) 信頼できる先輩や業者などを見つける
2) 優れた作品に接する
さて次に心がけることは
3) 遊び心を持つ
以前紹介した松平伯爵をはじめとした戦前の愛好家は
遊び心に徹していろんなことに夢中になりました
小鉢収集の面でも、例えば「近江八景」などにちなんで
ある作家の小鉢を8個セットで揃え、「○○八景」などとして愛玩したことです
世上には「竹本十六景」が特に有名です
私も長い盆栽人生の中で「竹本十六景」と称するセットを二組所有したことがあります
すべて戦前にセットにそろえられたもので
竹本のそれぞれに傾向の違った小鉢を16個揃え、桐箱に入れたものです
じつに可愛らしいものでした
とはいっても、100年も前の作品を、たとえ8個でも揃えるのは大変なことです
私は現代作家の作品の小鉢セットを作ることをお勧めします
セットにする方法を月香鉢を例にとり解説します
1)は直径2cm、月香鉢としては一番小さい方でしょうから
これがセットの最小とします
次に3)ですが、直径6.6cmです、このあたりを一応最大のものとします
大きさは1~3の間で揃えることにします
そうすると2)は直径4.7cmですから大中小と3個セットになりました
3個とも形と傾向もそれぞれ違いますからグーですね
最低8個セットを目標にするとして
残る形は長方、楕円、木瓜式、、六角などが考えられます
また傾向としては赤絵、五彩絵付けなどですね
絵もそれぞれに傾向が違えばよりおもしろくなります
1
2
3
このように盆栽小鉢収集でも遊び心一杯の楽しみ方があります
要約すると
同一作家の作品で
小鉢(箱に入れる都合上小鉢がいい)
大きさ(大小さまざまがいい)
形(いろんな形がいい)
傾向(絵、釉薬ともいろいろ変化があるように)
などの違ったものを、先人の例に倣って
3個(三景・三態)
8個(八景)
16個(十六景・この数字はこじつけ気味ですが竹本鉢の前例があるので)
36個(三十六景・これは多すぎるけど)
揃えます
但し、急いではいけません
何年かかろうとじっくり集めます
その過程を楽しむのがほんとうの「遊び心」というものです
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