2003年8月26日火曜日

雄山鉢鑑賞1

藤掛雄山をかの月の輪涌山の再来と称する向きもあります
それは少々誉めすぎとしても
月香と並び、現役絵付け鉢のトップであり
やがては盆栽小鉢作家として古典の仲間入りする存在であることは確実です

その雄山鉢の五彩(ごさい)の名品をご紹介しましょう

この長方鉢は6~7年前に私が親しい愛好家にお譲りしたものですが
皆さんにお見せしたくてお借りしてきました

サイズは間口12.7×奥行10.5×高さ4.2cmで
雄山の初期から中期にかけての油の乗りきった時期の作品と思われます


重厚な形状とすっきりとした足元
白磁の色も純白で光沢があり、雄山独特の淡い色彩の色絵を引き立てています
的確な筆図使い、構図の巧みさ、遠近感など
雄山の熱い情熱が伝わってきます


淡く押さえた色調がここまで鮮やかに人の眼を引くのは
澄み切った純白の白磁の効果であり
また雄山の筆力によります


縁の四隅に菊の文様
雄山はあくまで隅々に神経を行き届かせています
もしこの文様が描かれていなければ
鉢全体の色彩の統一感は減じることになったでしょう

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