2003年8月28日木曜日

盆栽の生い立ち


この山もみじの盆栽はどのような生い立ちをもっているのでしょう
誕生したのは実生、挿し木、取り木、接木、それとも山採り?

生まれた場所は?
年齢は?
今までどこに住んでたの?

盆栽に聞いても直接答えてはくれませんから
姿形や鉢や雰囲気から推測するほかはありませんね

まず出生の秘密からいきますと、、取り木によって生まれた可能性が大です
一の枝が足元の低いところにあります、これが見分けのポイントです
実生苗から育てると、このように低いところに枝はできません

挿し木も考えられますが、もみじは挿し木の活着率がわるく、あまり普及していません
実生か山採り(おそらく実生)のかっこうのいい箇所に取り木をかけた素材から仕立てたものでしよう

樹齢も推測するほかありませんが
おそらく25~30年くらいでしょう
樹齢のはっきりしている他の山もみじの盆栽との比較や長年の経験から、推測します
やせ気味に作っているので、思ったより年はとっているようです

今まで育った場所は?
これも長年の経験からくる勘に頼ります
ずばり、愛好家の棚で長い間丹精されてきたものです

そのポイントは鉢です
はっきりいって映っていませんね、強すぎます
力のある松類に使う鉢です

プロでしたら売ることを考えてもっとやさしい感じの鉢を使うはずです
もちろん愛好家も鉢には神経を使いますが
もともと売り物ではないので、普段着でのんびりしていることもけっこうあるんです

長くなりましたが、山もみじの出生の秘密を推理してみました
おもしろかったですか?

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