こういう好素材に巡り会うと、ついついこの盆栽の生い立ちを考えてしまいます
どういう持ち主に育てられてきたんでしょう
こんないい素質を持ちながらろくな面倒も見てもらえなかったのでしょう
世が世であれば、名木とほめちぎられているはずです
でも今からでも遅くはありませんよ
盆栽の一生は長いんです
適切な培養と技術により脚光を浴びる存在になることが可能です
根張り、幹模様、木肌など申し分ありません
向かって左の一の枝は不要です
その下の丸印の箇所に一の枝があれば理想です
二の枝は間延びしていますが使えます
矢印のところに芽があります、その芽を大事にして将来の二の枝にします
向かって左の上部の矢印が三の枝です
裏枝も適切な箇所にありません
来春にきちっとした根さばきをしてやや大きめの仕立て鉢に植え替えます
同時に不要枝は元から切ります
有用な枝は約1cm残して切ります
残した枝元から芽が吹きますから、その芽を伸ばして枝にします
枝のないところには、呼び接ぎをして枝を作ります
そのためには、不必要な箇所の芽を徒長させる必要があります
2~3年計画で枝の基本を作っていけば
将来は立派な山もみじの小品になります
そのためには、つれづれ草で呼び接ぎの技術を紹介する必要がありますね
適した素材を確保しておくことにしましょう
呼び接ぎの技術を習得すると、雑木盆栽作りの幅がグーンとひろがります
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