掲示板で六角鉢の正面についての活発な論議が交わされましたので
これを機会に改めて「鉢の正面」についてわかりやすく勉強してみましょう
とくに丸、六角、八角、輪花、古鏡等の形について順次検証していけば
いい結論、新しい発見にも出会えるでしょう
月香作
赤絵青磁釉丸型樹盆(あかえせいじゆうまるがたじゅぼん)
丸の鉄托型(てっぱつがた)の樹鉢で三本足です
各足を中心に窓が切ってあり三様の山水画が描かれています
この場合は↑のよに各足、各窓の箇所が正面です
(わかりやすい事例ですね)
この角度は正面ではありません
それではこのような足が切り足(平たい足)で絵付けのないもの場合はどうしましょう?
この場合も各足の部分が正面です
釉薬の景色のよいところを正面にします
絵がない場合は足が左右に見える角度が正面
という意見もあります
しかし盆栽界では「足」が正面から見える角度が正面
という認識が定着しています
香炉(薩摩焼)
その事例は香炉にも見られます
ここが正面です
例え絵がなくともこの角度は正面ではありません
鬼面足(きめんそく)の顔が横向きです
正面を決めるには足が重要視されます
鬼面足(きめんそく)が正面から見えますね
「足」が正面、これを忘れないで下さい
この考えに従い、足が切り足でも無地の鉢でも同様にします
よろしいですか?
0 件のコメント:
コメントを投稿