作風展審査風景
ご無沙汰しております。
いつも楽しく拝見させていただいております。
つれづれ草に作風展の記事が書いてありましたが、
以前から疑問に思っていることがあります。
私が素人なのかもしれませんが、なぜ、○○○○殿
が作られた樹は、一度も賞にはいらないのですか?
今年はよく分かりませんが、以前、明らかにあの方が作られた樹が
一番素晴らしいと思ったことがありますが・・・。(私だけかもしれませんが)
古い、有名な樹が受賞するシステムですか?
作風展の審査の基準が素人目にはよく分かりません。
ご返事お願いします。
以上のご質問メールをいただきました
(○○○○殿は出品者名ですが、伏せさせていただきます)
さて、このご質問に対するご返事をするにあったって
率直にいって非常に困難を感じていますが
以下、ご質問の方が納得いくものに成っているかどうか、心配しながらお話します
○○○○殿の作品が授賞するには前提条件として
予備審査において各部門の3位以内に入らなければなりません
その作品が授賞に値するものであれば、3位以内に入らないことは考えにくい
なぜなら、予備審査員の持ち点は3点あり、トップにふさわしい作品を3ツ選べるからです
本審査は学者、芸術家、文化人、政治家など
各界からお招きした14名の名誉審査員によって公開にて行われます
本審査において、半数(7点)の点を得るものがないときは、1位2位で決戦投票が行われます
この段階でも○○○○殿の作品が授賞されない理由を見つけることは困難で
審査員の先生方は、お互いにお話しすることもなく粛々として審査に望んでいます
ここまできたら結果は神様仏様にお祈りするのみです
オリンピックにおいても、時間や距離や高さなどをきそう競技はわかりやすいですね
技の美しさや巧みさをきそう競技は、とかく疑義を持たれる場合があるし
観客の側からすると、エコヒイキを肯定するほうが逆に興味がわいてくるような風潮もあります
かつて、フィギアスケートの伊藤みどり選手と女王カタリーナ・ビットとどちらが演技がうまかったか?
女王ビットは伊藤みどり選手の三回転半のジャンプ演技をしのぐ
それ自体が芸術品と見まごうばかりの、たぐいまれな美貌とみごとな肢体を持っていました
二人の戦いには技術力だけでは解決つかない
「美」に対する人間の考え方、感じ方が表れていたと記憶しています
個人的なお付き合いはありませんが、○○○○殿はそれと知られた盆栽作家で
プロの間での評価はかなり高いものがあります
けれどもお人柄が地味ですね
その職人気質の人柄が自然に作風などに滲み出て
イザ本番の桧舞台で損をしているとも想像できます
これで作風展の審査への疑問はとけましたか?
同時に、「美」や「技」をきそうことは非常に難しいことだということも、知っていただけましたか?
みなさんのご意見もお寄せ下さい
冒頭のメールは一ファンからのものであり、○○○○殿はこの件に対して無関係です
その点ご了解下さいますようお願い申し上げます
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