2004年1月7日水曜日

月香鉢検証

朝6時に起きて盆栽を見回りました
暮れに冬囲いをするつもりだったのが、忙しさにまぎれて延び延びになっています

この数日、鉢の表面が凍るようになりました
いくら暖冬なので油断していたというのが本音です

そこで昨夜、籠に取り込んだ100鉢ばかりを軒下に急遽取り込んで置きましたので
早起きしてそれらの鉢の状態を調べたのです

軒下の盆栽君たちの鉢は少しも凍っていませんが
比べて、棚の上の盆栽君たちの鉢はかなり凍っています

同じ吹きッさらしでも、軒下とその外ではこうも条件が違ってくるんですね
改めて、軒のわずかな出っ張りのありがたさを感じました

どんな状態でも軒下に取り込むべきですね
みなさんも各々培養所の条件は違うでしょうが、とにかく少しでも条件のいい所へ保護すべきです

当然のことですが、改めてご忠告!

さて、それでは今日のつれづれ草です


側面をのぞく角度から

月香作 染付外縁撫角長方樹盆(そめつけなでかくちょうほうじゅぼん)

月香初期から中期にかけての傑作です

彼は月の輪湧泉に影響を受けたといわれていますが
この染付け鉢は、それを証明するかのごときみごとな作品です

構図のとり方、呉須の濃淡、樹木を描くタッチ、遠景の連山の様子など
油の乗り切った技量のさえを見せ付けてくれます


正面から

ゆったりとした構図、余白も活きています

正面部分拡大図

樹木と根元の石組みの描き方がまことに巧みです
足のデザインにも注目

もう一方の正面

たっぷりした空間がこの絵のテーマを強調するの役目を担っています
呉須の濃淡も印象的

もう一方の正面の部分拡大図

筆のタッチに勢いが感じられます

側面

湖上に突き出た崖上の庵
奇景を描きながら月香の絵にはなぜか静寂を感じます

側面部分拡大図

沖の漁舟、筆は繊細ですね
それでいて筆は走っています、みごと

もう一方の側面

この面も余白がたっぷり、
各面の印象はすべて異なっていますね、計算されつくされたみごとな技量です


初期から中期にかけては「月香作」の落款です
鉢の時代感も十分です


月香作 染付外縁丸型樹盆(そめつけそとえんまるがたじゅぼん)

これは月香後期の作品と思われます
現在の作風が確立されたことをうかがわせる山水図です

しっかりした構図とゆるぎない筆の線
小さい空間に大きな景色を描いてまとめています


空間をタップリ取った構図、余韻があります

二つの鉢のここまでの解説は頒布を引用したものですが
↓のように二つの鉢の絵を並べて比べてみます
前期と後期に作風の違いがより鮮明に理解できます


前期


後期

筆のタッチ、線、樹木の描き方、石組みの描き方、余白のとり方
そのあたりに注意して見比べてくださいね

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