朝6時半起床、すぐに表へ出る
乾いた冷たい風がやや強めに吹き、空にはまだ夜の暗さが残っている
ポリバケツに1cmほどの厚さに氷がはっている
冬囲いされない大きめの盆栽の鉢土はコチンコチン
道路へ出て東の空を見ると、冬木立の遥か向うの薄雲が色づき始めている
間もなく日が出る、今日も晴れのようだ
さむ~い、家に入るとカミサンがお茶を入れながら
「もう少し寝てくるから、おなか減ったらこのパン食べててね」だと
お茶を入れたのは二度寝の口実だ
これで朝飯までにはあと二時間かかることがわかった、パンなんか食うもんか
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山もみじの半懸崖風の吹流し樹形
一昨日、上野グリーンクラブの日本小品盆栽協会展の売店で買ったもみじ
知っている方もいるでしょう、東京練馬の西本さん、あの人の売店にありました
ほら、解脱した仙人みたいな、それでいて口の達者な、あのおじさんですよ
東京のミニ盆栽界では知られた業者で、口の悪いのがかえっておもしろい人
変人タイプ(だいじょうぶ、本人が言うんだから)、でも勉強家でかなりの知識人、絵がうまい
自分の世界をしっかり持ち、何が起ころうと慌てず騒がず我が道を何十年
こんな生き方してみたい、そう思ってる愛好家のファンも多いのです
幹が下に垂れたというより、横に倒れた感じの吹流し
造形的にみると、主になる幹の流れが直線状で、そこに柔らか味があれば・・・
こんもり盛り上がった根元からは
倒れた幹が、大地にしがみついて生きようとする必死さが伝わってきます
樹形の造形的な欠点を超えた生命力の表現、これがこの盆栽の原点です
ここはおおらかに、その雰囲気味わいましょう
決して針金で矯正するようなことはしてはいけません
人工の匂いのない雰囲気を楽しみましょう
造形だけが盆栽ではありません、人間が自由にしてはいけないこともあるんです
雰囲気を楽しむタイプの盆栽も貴重ですよ
後ろ姿も絵になっています(こちらからも飾れます)
この足元の古さが命、しがみつくような根ですね
西本仙人、半値に値切ってごめんなさい(半値以下でした)
つれづれ草の肴にしちゃって、怒らないでね
ま、西本仙人はおおらかなやさしい人です、許してくれるでしょう
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