2018年2月3日土曜日

均釉外縁袋式半月足楕円

天気ははっきりせずに朝の気温もかなり低めでしたが、エイ、ヤア!と気合を入れ,セットしたアラームより10分も早く寝床を飛び出しました。こんなことって一年のうちでもめったにないことですが、たまには爆発させないと盆栽シーズンが始まっているというのに、仕事が一向に捗りません。

ということで気合のせいあってか、早起きはの効能はたちまち具現して、今日の収穫は以下のお買い得の支那鉢を格安価格で手に入れることができました。




均釉外縁袋式半月足楕円
間口40.5×奥行き27×高さ6.3cm

盆栽界では昔からこの袋式の鉢を、愛閒型(あいがんがた、と呼んで非常に珍重しています。愛閒型の名称のいわれは、同型の泥(でい)ものの場合は側面に愛閒老人製の刻文が記されているとことから、そう呼ばれています。












例えばこの鉢が朱泥ものであれば、朱泥外縁袋式半月足楕円と呼ばれ、その側面には愛閒老人製の刻文が記されています。


見た目には優美な曲線に囲まれているのでやさしい感じですが、構造的にはしっかりしていて、以外にがっしりと堅ろうな作りをしています。このあたりも観賞鉢だけでなく実用的にも高い評価が続いている所以だと思えます。


鉢の美しさは、表からと裏からとが半分ずつ評価されやがてひとつにまとまって、総合的評価とされます。ですからプロは必ず鉢裏のデザインや仕上がりや時代感を重視します。



製作からの経年はおおよそ100~150年くらいでしょう。丁寧な使い込みによりジンワリと落ち着いた趣が滲み出ています。こうなってこそ、樹齢50年とか100年の古い盆栽との調和がとれるようになるわけです。使い道としては、雑木の部類に始まり、実もの、花もの盆栽など応用範囲はかなり広範です。

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