気候のせいか、それとも年のせいか、この数年ばかりは寒冷紗による真夏の遮光はますます真剣に励行するようになりましたが、それに反比例して防寒対策はかなり甘くなってきたようです。
以前は、夜間はビニールとブルーシートで二重のカーテン状の覆いをしていました。それに比べて現在のムロはまるで「簡易ムロ」で、寒中はかなり凍ります。
木製のスノコの棚ですから、下から風が入ってよけい寒そう。でも樹木は凍結で死ぬようなことはめったにないんですよ。
樹液も水分ですから基本的には凍りますが、樹木の細胞はいろいろに守られていて、そう簡単には凍結しないそうです。また外側の凍結が簡単に細胞の内側へ悪影響を与えることもないそうです。
基本的には、一般的な樹種は暑さよりも寒さに強い。寒さよりも暑さ対策が優先のようです。
みやもと園の棚下の簡易ムロ。挿し木苗などの素材でいっぱいですが、これで十分に役目を果たしてくれます。植え替えたばかりの鉢でなければ、寒さで枯れるようなことはありません。
小型のビニールハウスムロ。このようにビニールが一重だとやはり凍りますが、盆栽保護用ならばこれで十分の役目を果たしてくれます。寒中の厳冬期の植替えの場合は、二重の覆いで凍結を防ぐことを忘れないように。
盆栽界には柑橘類など寒さに弱い人気樹種がありますが、それらはガッチリ守る必要がありますね。その他の一般的な樹種は、寒さよりも暑さ、という感じの培養でよろしいと思います。
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