（お客様にご購入頂きましたが）思い出深い名鉢をみんさまの鑑賞用に復刻致しました。また、この場をお借りして愛蔵者の方々に感謝申し上げます。どうぞ小鉢の勉強にお役立て下さい。
間口5.6×奥行5.6×高さ4.2cm
東福寺の作品中でも群を抜いた知名度を誇る究極の最高傑作
まさに東福寺磁器豆鉢中の随一といっても過言ではありません
最近まで著名な豆鉢コレクターの窪寺一郎氏の所蔵品であり
昨年の近代盆栽誌上（１１月号」において詳しく紹介された名品です
東福寺はその長い作歴においても、磁器もの、ましてや染付け鉢は数えるほどしか制作していません
この豆鉢は昔からコレクターの間においては、名作中の名作として知られていましたが、今回縁あって当園の所蔵するところとなりました
盆栽鉢のさらなる普及を願い掲載いたします
めったに見られない珍品中の珍品です
盆栽鉢史上における資料としても貴重なものがあります
ゆっくりとご鑑賞下さい
直線と曲線の奇抜な組み合わせによる形状は、東福寺幾多の名作の中にあって出色です
天才東福寺の非凡なセンスが遺憾なく発揮されています
四面に剣木瓜（けんもっこ）形の窓を切りそれぞれに異なった絵付けを施し
周囲の文様もそれぞれに異なっています
呉須の色がこれほどに冴えている東福寺の染付けも珍しく
観る者に新鮮な感動を与えてくれます
胴のくっきりとした直線と鉢口の曲線の組み合わせの妙
ふっくらと盛り上がった縁がこの豆鉢にえもいわれぬ温もりを与えています
別正面より
別正面より
別正面より
銘「壷中楽天」は無欲の天才東福寺の遊び心を象徴しています
楕円の中に東福寺（通称わらじ落款）
青味がっかった白磁にも品格を感じられます
此（これ）ぬし一泉
窪寺氏の雅号は一泉です、箱の横にこの印し有り
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