山に自生している中でも、特に皮性がよく、しかも枝が細かく分岐し実つきもよい
つまり、三拍子揃った優れものを根伏せで繁殖させた荒皮性のまゆみ
さらに、胴芽が吹きやすく樹勢も強いので
ミニ盆栽として最適な素質を備えています
樹高は上下で約7cm、左右は12cmくらいに仕立てる予定の素材
素材ながらも足元はしっかりと張って堂々、大いなる将来性が感じられます
懸崖式の幹の先端は太らせるために思い切り徒長させています
素材はある時期には、このような肥培の過程も必要
後ろ姿
さて、来春はいよいよ懸崖の幹の先端部分の骨格作りにかかります
これは将来を決定付ける重要な仕事
小さな枝は不要と思っても少々多めに残す
将来使うことになるかもしれないし、幹の太りを促す役目もするからです
先端は節目を確認してから思い切って切り飛ばします
切りつめた後の図
先端は節目を確認してから、少々長めに残すこと
サンプル画像
幹の先端の下垂した部分の作りを参考にしましょう
懸崖特有の勢いと変化が見られますね、これが大切です
骨格完成予想図
先端を思い切って下垂させて勢いと変化を表現します(部分的に針金を使います)
この際、先端を短めに作ることが肝心
先端が長いと力がこもった姿ができません
とにかく、締まった枝で力強い構図を心がけます
上部の枝は構図に膨らみを持たせるための重要な枝
そして、上に向かった枝に勢いがつき過ぎないように抑え目に管理します
数年をかけてこの図のように骨格を作り上げれば
その頃には幹もかなり太り、量感と迫力に満ちたサンプル画像のような盆栽が出来上がります
他の樹種の樹形作りにも応用してください
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