2004年10月30日土曜日

東福寺真贋比較

せんじつ東福寺の偽ものの画像を掲載し真贋をみなさんに当ててもらいました
大方の回答は「偽もの」という「正解」でした

その理由もいい線のところを掴んでいて、管理人としては大変嬉しかったのですが
ここでもう一押し、画像を見比べて本ものと偽ものとの第一印象を、しっかり脳裏に焼き付けていただきたいと思います


 1 紫泥大外縁獣環付丸樹盆(本もの)

 
2 緑釉窯変丸形樹盆(本もの)


 3 変釉丸形樹盆(偽もの)

こうやって三者を見比べた印象はどうでしょうか?
第一印象でも1,2に比べ3のひ弱さに気がつくと思います

この際、形の細部の違いを言っているのではなく
東福寺の手指の粘度を捏ねる力が観るものに伝わってくるかどうかが問題です

釉薬にしても、2と3ではその質感においてかなり印象が違います
この際も、色彩の違いでなく、質感や量感が問題なのです




鉢底は鑑定の際のもっとも大切な箇所
土目、足のつけ方、落款など、真贋の判定基準のポイントがたくさん隠されているのです

3の土目の弱々しさが目立ちますね
手際のよさ、これも感じられません

慣れた人にとっては一目瞭然のことでしょうが
とにかくものをたくさん観て、第一印象で判定するように心がけてください

それでは

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