水やりや剪定と並んで、盆栽が盆栽であり続けkるためには
植え替えがもっとも大切な作業であることを、すべての盆栽人が当然心得ていると思い込んでいる私ですが
この基本中の基本作業もまったく知らない超初心の愛好家さんに
ごくごくたまーに出くわすこともあります
つい最近も、盆栽に関心を持ち始めて間もない方から
なんのために植え替えをするのか、と真っ向から質問を受けてちょっとばかり面喰いました
1 植物の根を切ることにより、古く老朽した根を新しいものに更新し
樹の勢いを保ち続ける(再生能力を利用した生命力の維持)
2 同じく、老朽した用土を新しくして
水や空気の流通をよくして根の成長を促す(環境管理による成長の維持)
3 鉢内の根の不均衡を矯正し
盆栽がバランスよく育つようにする(盆栽樹形の美しさの維持)
などなどルルご説明させていただいたが
果たしてご理解いただけたか?
そのことが契機になったのでしょう
ごくごく超初心の愛好家さん向きに、植え替えの超基本の記事を書く気になりました
植え替え作業のポイント
水穴をふさぐために底網
目の粗いものと細かいものが市販されています
用土の粒の大きさによって使い分けましょう
鉢の水穴から底網がずれて、用土が漏れている素材に出会うことがあります
ちょっと太めの針金で底網ずれ防止の止め金を作りましょう
こんな感じにキッチリ止めましょう
この止め金が本式ですが
ずれなければどちらでもよし
次に、根を固定するための針金を用意します
根を縛る針金が2本用と4本用
水穴が1つの場合
針金が2本
水穴の裏側のようす
水穴が2つの場合
縛る針金が4本だと植え付けがしっかりするのでお勧めです
水穴が1つで縛る針金が2本の場合、植え付けた盆栽が不安定になりやすい
そんな時は体裁にとらわれず、植えた盆栽が揺れないように、とにかくしっかりと固定するのが先決です
入梅過ぎるころには新しい根が鉢内で伸張して盆栽が安定しますから
補助の針金を切り取っても大丈夫ですよ
根の少ない挿木素材などは、水穴から通した針金で縛っても効果がありませんから
図のようにビニール紐で固定するのがいい
この場合も、入梅過ぎには苗も安定しますから
紐を切っても大丈夫です
水穴が1つで縛る針金が2本の場合で、取木素材で根が少なかったため
下方の枝に針金を持たせて固定しました
これも体裁よりも実質を重視した方法
かっこ悪いけれどこれが一番なんですね
以上です
最後になりましたが
とにかく植え付けにおいては、盆栽がぐらつかないことが活着の第一条件であることを肝に銘じてください
そのためにあらゆる知恵を出して
ご自分なりの方法も工夫してくださいね
では!
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