かりんは実もの盆栽の中でも
松柏類のような堂々たる本格模様木を作ることができる数少ない樹種です
しかし、大物から中品には本格模様木はかなりの数がありますが
小品盆栽、まして10cmクラスでは、ちょっと例を見ることは少ないですね
その類の少ないのに挑戦したがるのが盆栽人
これは私の親しい同業者がチャレンジした優良素材です
ご覧下さい
昨年取り木をし、ここで根の整理をして本植えした現在の姿
枝は荒切りの状態です
幹とのバランスや枝順などの構想をしっかりと立て、気候の暖かくなる3月、本格的に切り詰めます
根元の拡大図
白線は取り木を施す際の印
発根状態は良好で、将来の八方根張りが期待されます
一の力枝の拡大図
太みも十分あり、すでに逞しい幹との調和がとれています
向かって右のニの枝は、いい位置に枝がなかったので呼接ぎで作りました
2年ほどは幹の太さとのバランスがとれるくらいまで徒長させます
樹冠部付近には将来不要とと思われる枝もつけたままです
不要枝を外すのは、かっちりと構想が固まってからでも遅くはありません
胴吹き芽などを確かめながら、急がず
盆栽の成長にあわせながら、ゆっくりと
ともすると、愛好家の方は枝(部分)にばかり目が行って
全体が見えなくなることがありますから、ご注意!
ボディーの部分だけを取り出してみました
この素材は、この主要部分だけ見れば素質を見抜くことができます
それができたとしたら、あなたはベテランですよ
将来は、このような本格派の模様木を目指します
樹高はおおよそ11から12cm
あなたは、このかりん素材を見たときに、このような本格模様木の完成予想図を頭の中に描けましたか?
0 件のコメント:
コメントを投稿