昭和初期、平安東福寺がプロ作家としての志を立てたのは
齢すでに40歳のころであるといわれています
もちろんそれ以前に鉢作りは行われていたわけですが
とにかく、彼は40歳にしてプロ作家としての歩みを始めたのです
みなさん、40歳ですよ!
現代社会における華麗なるデューダとは訳が違い
父親からの家業であった櫛職人の世界ではもう飯が食えない!
そのあたりからの再出発です
かりに今、平安東福寺が健在であったなら
現在の盆栽界における自身の名声や作品に対する評価をどう思うでしょうね
エロー高コォーなりましたのォー、アリガトサン
金銭に淡白であった東福寺はこういうに決まってます
さて、ご紹介するのは、東福寺の手捻鉢です
ごゆっくり鑑賞してください
平安東福寺作 7.3×7.3×3.3cm
初期の手捻焼締丸形
東福寺らしく白色の釉薬を縁の前後に手早い作業で施しているのが特徴
研究され尽くした技法というより、かれの持って生まれた感性のなせる技です
硬く焼締められた土の魅力、縄文土器のような原始の人間のエネルギーが感じられます
これぞ東福寺の魅力
高温の登り窯で焼かれた灰っかぶりの痕跡と
力強い土の印象が迫ってきます
初期のころから東福寺の足のつけ方には特徴があります
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