この一週間ほど、日中はけっこう春めいてきたのを感じることができますが、夕方の3時ごろになると急に気温が下がってきて、慌てて暖房のスイッチを入れる始末です。
人間様はこんな風にして、春よ来い、早く来いと毎日春を待っているのですが、盆栽たちはどのようにして季節の変わり目を過ごしているのでしょう。
挿木用種木の紅千鳥の庭木の無駄枝を切って水の内部を調べてみよう。
切り口の先端を切り出しで斜めに削いで、ビンに挿して墨汁を吸わせてみましょう。根から枝の先端へ水を運んでいる導管の流れの速度はわかりませんが、ともかくその様子を観察すれば、何かがわかるでしょう。
墨汁を吸わせてから約1時間経過したところで、液から抜いて先端をよく拭いてから斜めに切り戻しました。切り口の白っぽい円の周辺が形成層で、その内側の真っ黒な部分が導管のあるところですね。ということは、このように導管が真っ黒であるということは、盛んに水を吸っているということを現しています。
試しに最初に切り戻した吸い口の丈夫の表皮も削ってみると、少々ですがかなり上部の導管まで墨汁が吸い上げられているが見えます。
庭から切り取ったときの枝の表皮や冬芽はまだ霜焼けしていて、とても春が近い感じはしませんでした。ところがこの画像を見れば、木の内部にはとっくに春がやって来ていることが実感できましたね。
これを見て勇気が出てきました。さあ、みなさんも鉢や用の支度をして、春の作業にとりかかりましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿