足元の幹径が6.0cm、外す枝のついているあたりの幹径が4.0cmくらいで、外すべき枝は直径2.5cmくらいです。
一発で切ってもうまくやればヤケないとは思いますが、ここは慎重を期して傷口にあたる周囲三ヶ所にヤケ留めの枝を接いでおくという慎重策をとることにしました。
作業1 発泡スチロールの板(厚さ4.0cm)に織姫もみじの鉢をしっかりと固定します。
作業2 左右に挿木三年生苗を寄り添わせて、これもしっかり固定する。挿木苗の徒長枝は、これを
活用するために昨年秋から伸ばしたままです。
上からみるとちょうど3鉢が三角形の位置関係に置かれて固定されています。
作業3 切る予定の枝の元に、ノコギリで三ヶ所の溝を切る。
溝の幅は2~3mmほどで、長さは1.0cm。
作業4 溝に沿って小枝を銜えさせます。
クッションのついた細釘で留め、カットパスターで養生する。
赤矢印で示したのが挿木苗から呼んできた徒長枝で、緑色がクッションの付いた細釘です。ノコギリで溝を彫って、その溝に小枝を噛ませて釘で留めて癒合剤を塗るという作業です。
この位置からの方が分かりやすいですね。釘で囲まれた三ヶ所が傷口の円周になります。呼び接ぎで活着した枝を残しておけば幹の傷は肉巻きしやすいことになります。
裏から見た姿がこの画像です。左方向へ出っ張っているのが外すべき枝ということです。
早ければ入梅を過ぎるころが活着の予定時期ですが、気長に一年間待ちましょう。呼び接ぎは成功率の高い施術ですが、失敗の原因となるのは、ほとんどが辛抱できなかった場合です。
とりあえず次の予定は、入梅前後に太枝を切ることです。またご披露いたします。
では!
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