2018年4月1日日曜日

姫柿改作(満月)

丸味を帯びた大きな実成りが特徴なので、満月という名前がついているのでしょう。2年ほど前にやや暴れた足元の力と幹模様に面白味のあるこの素材に出会い、切込みを前提に買い求めました。一昨年の春に根洗いをして種木化し、やっと樹形の基本ができかかってきました。今年は念願の実成りも見られるでしょう。

少々暴れ気味ですが、足元の踏ん張りと幹の太さが魅力で、これに品種名の満月に似つかわしい大きい実が成れば面白いですね。

裏から見た8.0cmの高さの切り戻しの地点。向こう側が芯を形成する芽先です。赤矢印のところは肉巻きは完了していませんが、ヤケは入っていません。柿は肉巻きも遅いですがヤケも入りにくいのが特徴です。

樹高は13cmと以外に小さいので、太さのあるボディーのせいもあって、なかなか迫力のある姿です。今年は既に花芽が出てきておそらく数個の実は成ると思いますが、基本的には樹形作りを優先させます。2~3個の実成りにとどめて、芽の柔らかいうちに新枝に針金をかけます。針金掛けは今年と来年で枝の基本はおおよそできあがるでようから、その後は小枝のほぐれを目指して完成度を高めます。

春先は素材の根洗いを敢行して盆栽作りの適期です。いい素材を見つけたらチャレンジしてください。種木素材作りは盆栽の中でもとっても楽しいジャンルですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿