甲羅状に根張りの発達する樹種といえば、やはり楓を筆頭にしてもみじ類等が代表的でしょう。ところで先日たまに行く交換会で、地味ながらちょっと目についた楓の甲羅吹きがありました。
樹高は11cmで甲羅の大きさは左右で10cmくらいあって、古さもかなりです、ところが画像で見る通り、甲羅から立ち上がった幹の横腹がかなりの大きさ(直径2.5cm)にヤケが入っています。
それでも私が求めたのは、甲羅の形が古くて面白味があって傷さえ肉巻きすれば一流の品に復活可能と算段したからです。
甲羅から幹が立ち上がるあたりに古い傷があってヤケています。黒い線に囲まれて内部がヤケた場所ですが、まだ完全にフケてはいませんから、いくらか削りこんでカットパスターを塗布することにしました。
正面から見たヤケ。
別角度から見た傷。円の内部のヤケた部分が少々盛り上がっているので、これでは肉巻きがおそくなります。新しい皮が巻きやすいように数mm彫り込んで早めに傷口が治癒するように頑張ります。
木質部を数mm彫り下げてカットパスターを塗りました。
ちょっと見たのでは分からないくらいです。このように完治するには3年はかかるでしょうが、そうなれば価値観がまるっきり違ってきますよ。
3年を目標にがんばります。1年目は傷口がなかなか動かないでしょうが、一度動き出せば加速度がついて案外順調にいくものです。
それでは!
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