過去の涌泉の記事参照
先日ある若い愛好家さんから、涌泉の赤絵鶉図豆鉢の画像が送られてまいりました。別に送付されたこの豆鉢用の桐箱があって、その箱の表書きが主目的です。
形はおそらく撫角の長方でしょう。涌泉の長方の豆鉢にしては、深さがタップリしていることや意匠がシンプルであることから、実用にも優れていることがわかります。
図柄をみると片面では、体格のいい雄らしい一羽が大きく羽ばたきしながら親愛もしくは威嚇の表情を示しているのでしょうか。また二枚目の絵では、ひとツガイが仲良く体を寄せ合っています。
いずれにしても線描のタッチは迅速かつ軽やかで、しかも生き生きとして表情は擬人的な感じが濃厚で豊かな感じがします。
形はおそらく撫角の長方でしょう。涌泉の長方の豆鉢にしては、深さがタップリしていることや意匠がシンプルであることから、実用にも優れていることがわかります。
図柄をみると片面では、体格のいい雄らしい一羽が大きく羽ばたきしながら親愛もしくは威嚇の表情を示しているのでしょうか。また二枚目の絵では、ひとツガイが仲良く体を寄せ合っています。
いずれにしても線描のタッチは迅速かつ軽やかで、しかも生き生きとして表情は擬人的な感じが濃厚で豊かな感じがします。
ところで、鶉の絵といえば根津美術館所有の国宝・伝 李安忠(りあんちゅう)筆の鶉図などがあまりに有名ですが、この威風堂々とした鶉の姿よりも、庶民目線で日常使用される盆栽鉢に描かれた身近な小動物の方が、庶民のにとってはより親しみが感じられます。白磁のボディーに赤一色のもっともシンプルな線描画は、分かりやすく親しみのある豆鉢という一つのジャンルを確立しています。
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