2018年4月9日月曜日

もみじの場合、晩春の落葉期に小枝を切り戻しても水をふくことはありませんが、早いものでは12月も半ばを過ぎたころに枝先を切ると、ポタポタと大量の樹液を吹きます。ですからもみじ類の剪定は晩秋を逃した場合は彼岸をすぎた今頃まで我慢しましょう。

冬場に寒さから保護された状態のいいもみじ類は芽出しも早く、全体の枝の芽吹きもよく揃います。そうすれば早くも、もみじ類のもっとも重要な手入れである、芽摘みの時期へと突入です。

既にところどころに芽摘みを施した痕跡が見えますね。前回摘み残した右に向かった芽は5節ほど徒長しています。この場合は芽の柔らかいうちに、節と節の間を小形ピンセットで挟んで摘み取ります。なるべくならば、ハサミを使わなくても摘み取れる段階で実行します。

ハサミを使わず、芽の柔らかいうちにピンセットの先で摘み取るのが、芽摘みのコツ。

この時期の芽の伸びは早く、葉に隠れて摘み残した場合でも、数日のうちに5~6節徒長している場合などザラにありますから、とにかく早めの摘み込みを心がけることがまず第一です。

春一番に伸びる新芽はこのように節と節の間(節間・せっかん)が間延びしやすい傾向がありますから、図のように一度芽摘みをして、その後に出るあまり徒長しない芽を基本にして作りこむよう心がけます。

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