2003年1月19日日曜日

清玄もみじ・稚児葉取り

昨日手に入れた清玄もみじの芽先が見事にしまっているので
どんな管理をしてきたのか、今までの所有者(同業者)に電話で聞いてみました

話によると、その盆栽業者と親しい熱心な愛好家が長年丹精したものだそうです
その愛好家は新芽の出る頃、雑木類に「稚児葉取り」という作業を施すのだそうです

私も「稚児葉取り」という技法は聞いたことはありますが
実行したことや作業を見たことはありません



その概要をお話しましょう

1 稚児葉というのは春芽が伸びてきたときに
  新枝と旧枝の境に小さなヘタのような葉が出ます
  それを稚児葉と呼びます

2 春芽が色づいてその殻がゆるみかけた頃(芽が伸びだす前)に
  ピンセットで一芽一芽その稚児葉を取り除きます

3 竹の子が地面に顔を出したときに、先端から一節ずつ皮をむいてやると
  節間のつまった短い竹になります、それと同じと考えればいいでしょう

4 順番にすべての芽の稚児葉をとります(時間がかかります)

5 稚児葉を取られた芽は節間が短くつまります

6 それでも一芽か二芽残して芽摘みをしてやることを忘れないように




木全体の芽がはつらつとしています
芽の強弱がありません

輪郭が出来上がって、さあこれから小枝をふやそうとする完成間際の雑木類には
有効な技法です
私も今春には是非実行します
みなさまも研究してみてください

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