2003年1月11日土曜日

石灰硫黄合剤 1



石灰硫黄合剤を散布する季節になりました
時期は今頃から2月下旬までが最適です

硫黄合剤は殺虫と殺菌の薬剤です
ラベルにも「冬の」と書いてあることを忘れてはいけません
この薬剤は冬に散布するものです
樹木の生育期(春夏秋)に散布してはいけません(枯れますよ)

枝葉や樹皮に食い込んで冬を越すような害虫や病原菌を退治するのに最適です
効果は抜群ですが
石灰硫黄合剤を散布しない人もいます
理由は枝葉に散布液が白く残るし、鉢もよごれからです
他の方法で害虫や病気を退治できれば必須ではありません

使用上の注意点です

1 散布時期が早い(12月)と、暖かくなって病原菌や害虫が活動し始める頃には効力が薄れているので
  1月中旬から2月下旬ごろが最適期です

2 活動期に散布する薬剤は根を傷めることはありませんが、石灰硫黄合剤だけは根を傷めます
  絶対根に薬剤をかけないようにしてください(根を保護する)

3 倍率を間違わないように(枝葉および冬芽の部分は50倍前後・幹肌は3~5倍も可)

4 他の薬剤と違って、天気のいい日の日中に散布して、散布液が早く乾くようにする

5 春になって枝葉や幹に白く残った硫黄合剤は人体に有害です
  盆栽の手入れの際に、その粉末が空気中に飛び散ります
  それを吸わないように気をつけましょう


10リットルのバケツに500ccで50倍液ができます


噴霧器で散布するのが普通ですが
小品盆栽はこんな方法でもできます


逆さまに、頭からドブーン
こうすれば鉢は汚れません


2~3回振って散布液を切ります
そして横に寝かして液が乾くのを待ちます
横に寝かす方法は各自考えてくださいね、いい方法があるでしょう


乾くと白くなります
土の部分には液がかかっていませんね

これで完了
小品盆栽なら100鉢くらいは簡単な作業です
ゴム手袋と長靴と眼鏡を用意して挑戦!
もちろん作業服に着替えてくださいよ

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