2003年10月20日月曜日

丸鉢の正面2

掲示板で六角鉢の正面についての活発な論議が交わされましたので
これを機会に改めて「鉢の正面」についてわかりやすく勉強してみましょう

とくに丸、六角、八角、輪花、古鏡等の形について順次検証していけば
いい結論、新しい発見にも出会えるでしょう


月香作
赤絵青磁釉丸型樹盆(あかえせいじゆうまるがたじゅぼん)

丸の鉄托型(てっぱつがた)の樹鉢で三本足です
各足を中心に窓が切ってあり三様の山水画が描かれています
この場合は↑のよに各足、各窓の箇所が正面です
(わかりやすい事例ですね)



この角度は正面ではありません



それではこのような足が切り足(平たい足)で絵付けのないもの場合はどうしましょう?
この場合も各足の部分が正面です
釉薬の景色のよいところを正面にします

絵がない場合は足が左右に見える角度が正面
という意見もあります
しかし盆栽界では「足」が正面から見える角度が正面
という認識が定着しています

香炉(薩摩焼)

その事例は香炉にも見られます
ここが正面です



例え絵がなくともこの角度は正面ではありません
鬼面足(きめんそく)の顔が横向きです



正面を決めるには足が重要視されます
鬼面足(きめんそく)が正面から見えますね
「足」が正面、これを忘れないで下さい

この考えに従い、足が切り足でも無地の鉢でも同様にします

よろしいですか?

2003年10月19日日曜日

見えにくい欠点

盆栽鉢の欠点にはいろいろあります
ニュー(割れヒビ)
ホツ(欠け)
などが代表的です

しかしこれらは初心者でも簡単に見つけることができます
今日は、みたところではわかりにくい欠点の勉強をしておきましょう


上州勝山作・染付外縁長方樹盆

ざっと正面からみると欠点がなさそうですが
よく観察するといろいろ出てきます

①左右の足が接する真ん中の部分に縦に傷が入っていました!
その傷の部分をよく観察すると、傷は胴の部分へ2cmほど上がっています
いわゆる窯傷という奴です(画像では見えにくい)
この傷が大きくなることはめったにありませんが、とにかく欠点には違いありません

②これも画像では見えにくいのですが
鉢の表面の釉薬が(おそらく焼成りの温度の関係で)仕上がりがざらざらしています
これも気になる欠点です


③上部から観察すると前後の縁がたるんでいます
側面のようにきりっとした線ではありませんね
この場合、縁が内側にたるんでいるのが一番困ります
美的な面ももちろんですが、盆栽を植えるときに鉢の容積が小さくなってしまいます

案外に見落とす欠点です

2003年10月18日土曜日

土佐水木の花芽


土佐水木の花芽

夏の間は青々と繁った葉に隠れて見えにくかった丸い土佐水木の花芽も
秋も深まり葉の勢いが衰えるとともに、小枝の先端に目立つようになりってきました
土佐水木の魅力は白粉を塗ったような幹肌と丸い花芽をつけた落葉後の木姿です

盆栽向きの品種には土佐水木と伊予水木があります
伊予水木の方が葉、花芽ともに小さく小枝も細かいのですが
土佐水木の方がより多く仕立てられいます

性質は足元に芽が吹きやすいので株立ちに向いていますが
最近では単幹も見かけるようになりました
水も肥料も多めで管理します
夏場に水切れをさせないように注意します

花後に本格的な剪定を行います
春から入梅にかけては徒長枝以外の芽は摘みません
二番芽には花芽がつきにくいからです

2003年10月17日金曜日

姫こぶしの花芽



木々の落葉とともに、早春に咲く花木の花芽が目立つようになりました
半分ほどに葉の減った姫こぶしの枝の先端に、産毛で覆われた花芽が付いていますが
朝露に濡れたさまは、まるで子猫が水をかぶったようで少々痛々しい感じがします

秋から冬の盆栽鑑賞の楽しみの一つに、やや大きめの花芽をつけた落葉の姿があります
姫こぶし、土佐水木などが代表的な樹種です

盆栽愛好家の中には、落葉の姿を早く鑑賞したくて
自然の落葉時期まで待ちきれずに、葉を切り取る人さえいます
もちろん今頃になれば培養面からも差し支えありません

2003年10月16日木曜日

朝露



早朝小品盆栽の椿の葉に朝露が降りて玉っころのような花蕾もしっとりと濡れています
そろそろ里でも紅葉の季節ですね

紅葉をきれいに眺めたい方にお勧めの方法は
夜寝る前に葉水をやることです
葉にかかった水が夜気に冷えて紅葉を促してくれます

夜間盆栽を冷蔵庫に入れる方法もありますが、あまりお勧めできません

紅葉は最低気温が8℃ごろから始り、見ごろは5℃前後の時期といわれています

晴れた日の夜、2~3日連続で葉水をやって見てください
みごとに紅葉しますよ

大寺の 片戸さしけり 夕紅葉   一茶

2003年10月15日水曜日

再び六角鉢

三足の鉢や五つ足の円花台については、足の部分が正面ではなく、左右に見えるように飾るようにしています(これが普通だと思っています)

理由は2つ有り、一点目は、鑑賞者の正面に鉢の角や足が向かってくることは
、鑑賞の妨げになると考えているからです。

二点目は、鉢や花台は香炉などのように品格のある道具ではないから、三つ足香炉と同じように足を前に向けるのには、とても品格が足りないと思っているからです

以上は最近掲示板に投稿された原稿の抜粋です


この鉢は六本足ですが、足が正面では鑑賞の妨げになる、と考える投稿者の意見に従うと
この角度が正面になります


かたや、六角鉢では足が正面であるという私の意見


もちろん絵のテーマと構図も考慮に入れます

どちらがより美的でしょうか?
みなさんのご意見をぜひお寄せ下さい

2003年10月14日火曜日

丸鉢の正面

展示会で丸鉢や六角鉢で正面を間違えている場合をよく見かけます

よろしいですか
鉢は縁、胴、底、足の各部からできています
結論からいうと、丸鉢(六角鉢も)は一つの足が正面から見える箇所が、鉢全体の正面です
理由はこの箇所が足の形や模様が正しく見えいる位置だからです

足は焼き物では非常に大切な構成要素ですから
これを正しく正面から見せたいですね

三本あしの場合、二本のあしが両端にくるように正面を決めているのを見ますが
あれは間違いです

正面の図
佐野大助作絵付丸型樹盆

絵鉢の場合は絵のテーマと構図も正面を決める大切な要素として考慮されます
図柄は観月のテーマです
橋の上の二人の人物が月を観ていおり
向かって左の湖水に浮かんだ二艘の船上からも山の端に上がった月を仰いでいます

構図とテーマからもここが正面です


この角度を正面にするのは間違いです
足の正面が見えません
絵のテーマと構図の面からもむりがありあります



正面の図
これも佐野大助作の赤絵鉢です
さすが大助です
一つの足を正面にしてテーマである竜の構図を決めています
これが正解です


みなさん間違わないように

2003年10月13日月曜日

宮様楓の種子



宮様楓の種子
小枝の先端に一対ずつの種子がついています
プロペラの羽の付け根のふっくりふくらんだ箇所が種子です

一対の羽が一枚ずつに離れ、羽が風に乗ってプロペラのように回りながら遠くへ飛びます
自然界では植物の種の繁殖にみごとな創意の力を与えています

山もみじや唐楓の種子も同じような形をしています

来春に種子を蒔きたい場合は
種子を乾燥させないように冷暗に保存すること

2003年10月12日日曜日

今岡町直の記憶

今を去ること30年以上前、日本小品盆栽協会東京支部の定例の集いが
東京は洗足池の風致会館で開かれていました

この項でなんどもお話したように、そのリーダーは
いま思うと戦後のミニ盆栽史の残る名愛好家ばかり
中村是好・明官俊彦・佐野大助・田代与志・岡田晃・・・・・・・とにかく豪華キャスト

そして、当時の売れっ子小鉢作家今岡町直氏も参加していたのです
端正な顔立ちの静かなインテリ風の人でした



今岡氏は自作の豆鉢を持参して販売していて
価格は500円から高いもので5000円くらいだった記憶があります

青磁に辰砂釉を二度がけした最高の出来上がりのものでも5000円でしたから
今思えば安い買い物です
しかし思い切って買えなかったですね、若僧には
私はそれでも、500円から1000円くらいの豆鉢を数個買った記憶があります

町直氏の作品は東京の愛好家を中心に根強い人気があり
程よく制御の利いた作風はミニ盆栽の引き立て役として 貴重な存在です

また、その優れた色彩感覚ゆえ、使い込むほどに輝きを増してきます
胎土の堅ろうさと焼き成りの精度は立派なものがあります

2003年10月11日土曜日

審査への疑問に

作風展審査風景

ご無沙汰しております。
いつも楽しく拝見させていただいております。

つれづれ草に作風展の記事が書いてありましたが、
以前から疑問に思っていることがあります。

私が素人なのかもしれませんが、なぜ、○○○○殿
が作られた樹は、一度も賞にはいらないのですか?

今年はよく分かりませんが、以前、明らかにあの方が作られた樹が
一番素晴らしいと思ったことがありますが・・・。(私だけかもしれませんが)

古い、有名な樹が受賞するシステムですか?
作風展の審査の基準が素人目にはよく分かりません。

ご返事お願いします。

以上のご質問メールをいただきました
(○○○○殿は出品者名ですが、伏せさせていただきます)

さて、このご質問に対するご返事をするにあったって
率直にいって非常に困難を感じていますが
以下、ご質問の方が納得いくものに成っているかどうか、心配しながらお話します

○○○○殿の作品が授賞するには前提条件として
予備審査において各部門の3位以内に入らなければなりません

その作品が授賞に値するものであれば、3位以内に入らないことは考えにくい
なぜなら、予備審査員の持ち点は3点あり、トップにふさわしい作品を3ツ選べるからです

本審査は学者、芸術家、文化人、政治家など
各界からお招きした14名の名誉審査員によって公開にて行われます

本審査において、半数(7点)の点を得るものがないときは、1位2位で決戦投票が行われます
この段階でも○○○○殿の作品が授賞されない理由を見つけることは困難で
審査員の先生方は、お互いにお話しすることもなく粛々として審査に望んでいます

ここまできたら結果は神様仏様にお祈りするのみです

オリンピックにおいても、時間や距離や高さなどをきそう競技はわかりやすいですね
技の美しさや巧みさをきそう競技は、とかく疑義を持たれる場合があるし
観客の側からすると、エコヒイキを肯定するほうが逆に興味がわいてくるような風潮もあります

かつて、フィギアスケートの伊藤みどり選手と女王カタリーナ・ビットとどちらが演技がうまかったか?
女王ビットは伊藤みどり選手の三回転半のジャンプ演技をしのぐ
それ自体が芸術品と見まごうばかりの、たぐいまれな美貌とみごとな肢体を持っていました

二人の戦いには技術力だけでは解決つかない
「美」に対する人間の考え方、感じ方が表れていたと記憶しています

個人的なお付き合いはありませんが、○○○○殿はそれと知られた盆栽作家で
プロの間での評価はかなり高いものがあります

けれどもお人柄が地味ですね
その職人気質の人柄が自然に作風などに滲み出て
イザ本番の桧舞台で損をしているとも想像できます

これで作風展の審査への疑問はとけましたか?
同時に、「美」や「技」をきそうことは非常に難しいことだということも、知っていただけましたか?

みなさんのご意見もお寄せ下さい

冒頭のメールは一ファンからのものであり、○○○○殿はこの件に対して無関係です
その点ご了解下さいますようお願い申し上げます

2003年10月10日金曜日

姫りんご



同業者の棚にあったこの姫りんごを一目で気に入りました
木肌は古く、足元、幹模様、枝ぶりとも盆栽として十分に満足できる完成度です

ここでプロっぽく盆栽屋流にほめてみます
「らしさ」を持ち合わせていて、,姿はピリッと「焦点」があっていて「構え」がいい
おまけに「古い」

もっと短く言うと「ピリッとらしくって、構えがよくって、古い姫りんご、小愛嬌もいいですよ」
となる
これだけで通じるんです

この言葉の意味を、みなさんわかりますか?
かいつまんでご「翻訳」しておきます

「らしさ」とは盆栽らしい定石にかなっているという意味

「焦点」とは写真と同じく、ピントのこと
ピンぼけの写真のように姿のはっきりしない盆栽は感動がないですね

「構え」とはポーズがいいこと、絵になっていること
モデルがポスター用の写真を撮影するときのポーズを思い出してください
決まっていますね

以上プロっぽく姫りんごをほめてみました
それに加えて姫りんごの樹種から受ける印象
そうです、「愛嬌」、これも大切な要素です

「古さ」、これはわかりますね

2003年10月9日木曜日

紫式部と小紫

紫式部と小紫の区別わかりますか?
答えは簡単です
在来種と姫性(小さい性質)の違いです

小品盆栽界ではこの二つをしっかり区別しています
もちろん姫性の小紫の方が高価です

葉も実も小さく、節間も短いのが小紫です
ミニ盆栽に作るにはこの方が都合がいい
小さくすることが可能です



挿し木苗に曲をつけてやや10年経った小紫
木肌もそろそろ荒れてきました
このくらい小さな鉢に入れると、ミニ盆栽としての愛らしさはもちろん
風格さえも感じられます

このバランスをよく覚えてください
みなさんの盆栽は、ほとんど鉢が大きいですよ



秋の深まりとともに小紫の実は一層の輝きをましてきます

2003年10月8日水曜日

作風展審査2

応募のうちから最も優れた作品に与えられるが内閣総理大臣賞
毎年各部門で熾烈な戦いがあります

一回目の開票で過半数の点を得た作品がなければ一位と二位で決選投票です
内閣総理大臣賞は決選投票になりました


審査員の先生方も作品とにらめっこです
うーん、どっちにしようかな、私わかんなーい、なんて言わないでください
かなり迷っているみたいですね
うなり声が聞こえるみたい


今年の内閣総理大臣賞はこの真柏
盆栽界において真柏の名木としてかねてより知られた木です
みごとな舎利芸ですね
もちろん天然のジンです
樹齢?
わかりませーん
何百年なのは確かです


文部大臣賞に選ばれた黒松
これって、プロゴルファーのジャンボ尾崎さんの所蔵品なんです

ふつう有名人が盆栽展示会に出品してる場合は
正直言って「お名前拝借」のことが多いのですが、この人に限っては違います

ホンマニ盆栽大好き人間なんです
自分で剪定や植替え、針金掛けまでやるんですよ

2003年10月7日火曜日

作風展審査



今日は一月に東京駅の大丸百貨店で開催される日本盆栽作風展の審査日
盆栽屋の朝は早いんです、上野グリーンクラブに8時集合
時間厳守ではない(融通がきく)ので助かります、やっぱり5分遅刻

写真撮影は8時スタートで夕方5時までかかるので、ちゃっかり割り込んで済ませます
そうしなくちゃ帰りが遅くなりまた渋滞です
盆栽屋は自分勝手でもあります
見つかると規則は破るためにあるとか、笑ってごまかします



盆栽の写真撮影は時間がかかります
枝の奥が陰にならないよう、かなり慎重です

それにしても写真屋さんは一日中穴倉みたいな暗いところで、ご苦労さんです

日本盆栽作風展はプロの盆栽作家の展示会で
三年以上培養管理に携った盆栽であることが出品の最低条件です

2003年10月6日月曜日

しょうびゃく

戦前の国風展に松平伯爵のミニ盆栽が出品されているところから
盆栽としてかなり古く培養されてきた樹種でしょう

漢字で小檗と書かれています

大木にはなりにくいようで大盆栽は見た覚えがありませんので
もっぱらミニ盆栽として愛玩されてきたのでしょう

しょうびゃくの株立

素朴な木姿が持ち味で、秋には濃い橙色の小さな実がなり
日本の山里の風景によく似合う野趣味があります

盆栽樹形としては株立ちが似合います

2003年10月5日日曜日

大助の鈴虫

月ノ輪涌泉など絵付鉢で有名な作家の多くは鈴虫を描いています
優雅な音色や姿態から題材として好まれるているのでしょう
大助もその数は多くはなくとも鈴虫を描いており、湧泉とは一味違ったリアルな作風です



二匹の雌の長い触角が触れ合うことで絵の連続性が保たれており
側面の雄へと続きます
大助の構図の妙といえるでしょう





正面の地味な色調を補うように反対面は赤と緑の補色を用いてインパクトを強くしています
このあたりも色彩感覚に優れた大助の面目躍如たるものがあります

2003年10月4日土曜日

窯傷

盆栽鉢の傷はニュー(割れヒビ)とホツ(欠け傷)が代表的です
注意すべき傷として浮きのお話は先日しました

今日は窯傷(かまきず)の説明です
窯傷とは、焼成りの過程でできた傷、つまり窯の中でできた傷のことです

粘土から成形される過程で不都合があると
長時間の高温の焼成りに耐えられず割れたり傷になったりするものがあるのです


藤掛雄山作



縁の外側に地割れのような傷があります
窯傷です
長年の使用で傷口に汚れがついています

このような窯傷の特徴は
製作後の外的な衝撃によるニューと異なり強度は心配ないことです
この傷口が広がることはめったにありません

鑑賞用としての価値が落ちることだけです

2003年10月3日金曜日

片岡秀峰

常滑地方には昔から知られた盆栽鉢の窯元があり
片岡秀峰も釉薬ものを中心に堅実な作風で知られています
しかし、常滑の窯元全体にいえることですが、名を知られているわりには
代表的作品が知られていません
作家物のように、これがこの窯元の代表作ですというのが見えてこない

これでは家業としては立派に成り立っていても、盆栽美術品として
後世に伝えられるべきものがないということです

惜しい、もったいない、常々そんな感想をもっていたところ
偶然↓の作品に巡り会いました


秀峰作 間口15cm
緑釉窯変外縁鋲打丸型樹盆(りょくゆうようへんそとえんびょううちまるがたじゅぼん)

緑色の釉薬が複雑に変化して発色がみごとです
一見ごつく見える縁や鋲も全体の雰囲気に溶け込んで
不自然さより力強さの表現になっています

秀峰窯の創業は対象12年で当代は4代目に当たるといいます
何代目の作品かは不明ですが、醸し出される使い込みの味もいいですね

おまけにサイズが15cmと秀峰の作品としては稀にみるほど小さいので
愛玩用としての魅力も備えています

この小鉢なら秀峰の作品として後世まで愛玩されること請け合いです

小鉢の収集を志す人は
平凡な作品の中から、このような素晴らしい作品を発見することも楽しみの一つです
自分の鑑賞眼を磨くことにもつながります

心がけ一つで今まで見えなかったものが見えてきます

2003年10月2日木曜日

植物の命名

日ごとに美男桂の実が色づいてきました
秋の陽射しを十分浴び朝夕の冷気にあたるとますます色が濃くなり
霜が降る季節にもなると真っ赤に熟れて
実物盆栽の中でも特異な実の形は私たちの目を楽しませてくれます

ちなみに、最近美男桂のピンクに色づく品種が出回っていて
在来の「美男桂」と区別して「美女桂」と呼ばれています

私は、誰が名づけたか知れないこの「美女桂」という名の語感が気に入りません
美男美女からの単純すぎる発想にようる命名です
もっとましな名前はないのでしょうか

2003年10月1日水曜日

約束履行

家族のある時期の写真を必要があってアルバムの中を探している最中に
いつか掲示板で、そのうちに頭髪のある写真をお見せしましょう、と約束したことを思い出し
そこで取り出したのがこの写真です

15年前に私のオフクロをを含む家族で箱根に旅行したときのもので
約束どおり頭髪があります
もちろん今でもないわけではない
もともと髪型には関心がないので、究極の髪型を選択しただけです

つまり完全落葉前に葉刈りを敢行したのです



この写真を見てまず思い出すの、葉刈りを実行した夜のことです
風呂場にて自らの手でしめやかに剃髪式を行い僧形に改めた私が
茶の間でテレビを観ている家族の前にヌっと姿を出すと

カミサンをはじめ娘と息子の三人が揃って、悲鳴にもならない異様な叫び声を上げ
娘なんぞは大声で泣き出す始末
その大げさな騒ぎようは、我が行為を責められているような当惑さえ感じました

そのうち息子が、つられてカミサンも笑い出し
最後に娘が泣き笑いに転じて、やっと私の心は安堵した次第です

ちなみにわずか一週間後に顔を出したお通夜の席で
坊さんと間違えられる珍事があったのです
みなさん出来すぎとお思いでしょうが、これはホントの話であります