樹高は16.5cmほど、やや暴れた感じの足元の強い模様に特徴があります
五葉松の模様木というと温和でやさしい感じがイメージされますが
この木は山取りと見まごうほどに根張りと幹筋の野性味が半端ではありません
それでは、ゆっくりと全体の印象を鑑賞すると同時に
細部までじっくりと検証してみましょう
五葉松の命ともいえる葉性(はしょう)が満点で
色つやもよくヨレがなく短くしまっています
また、比較的大きめの鉢を使っているのに、幹筋に力があるためでしょう
鉢からはみだしそうな勢いが感じられてますね
ただ、ここで一つの見方として、上に強い曲がりがあるためか
赤矢印の部分がやや「元ぼそ」だと指摘されそうな気もします
そこで、赤矢印で示した部分に苔を張ってみました
すると足元の欠点はみごとにカバーされて「元ぼそ」には見えなくなりました
足元が安定し堂々たる力も感じられるようになりましたね
↓の画像は苔を張らない自然のままの状態です
如何ですか?
見比べてください、あなたはどっちがいいと思いますか?
こちらは苔を張る前の自然の状態
改めて眺めると、苔を張らないとたしかに「元ぼそ」と見るひともいるでしょうが
シャープで野性的、つまり作り過ぎない自然な感じが好きだという方もいるでしょうね
もう一度伺います
あなたはどっちが好きですか?
正直迷うところですね
このように、根元に限らず盆栽の化粧の限度は非常に難しいものです
やらなければ「山出し」、やり過ぎれば「没個性」といわれそうです
ちなみに、頒布コーナーへ苔を張って出品する場合は
同時に使用前の画像も添付すべきでしょう
あまりの厚化粧は詐欺になりかねませんからね
マジな話ですよ
では!
0 件のコメント:
コメントを投稿