愛知のKさんのご依頼で昨年の10月から管理している黒松
2年がかりで取木をし、昨年親木から切り離したそうです
発根の数は僅か1~2本だったようですが、ご本人がおっしゃるように、「素人の怖さ知らずというやつで、
思い切りよく切り離してしまった」のがみごとに功を奏したようです
2015/9/04撮影
今年は、去年松戸に来た時と同じ鉢で
そーっと根の充実を図った一年間でした
短葉法をかけられるほどには春の芽は伸びませんでしたが
短いながらしっかりした芽先です
健康チェックととtもに
改めて将来に向けての樹形を検討してみました
1 立ち上がりの動きと力
2 立ち上がりから芯に至る幹筋の動きやコケ順など
3 枝順と枝配りのバランス
以上を考慮してあらかたの正面を決めておきます
正面予定位置からの拡大図
赤線は木の全面を邪魔する明らかな不要枝ですから、これを切ります
後ろ姿
枝先の本格的な追い込みは来年以後にやりますが
その前に、古葉の整理をして各枝の強弱のバランスを整えてやりましょう
ピンセットで抜かずに、小バサミで古葉の元を1~2ミリほど残して刈り込む
樹高はわずかに10cmぴったり
それにしても、いい足元ですね
スクールの常連のクロちゃんとトリくんはこの黒松を見て
「すっごい腕前ですね、まいった、まいった」としきりに感嘆していました
来年以後も根作りに励みながら骨格を充実させていきます
また、輪郭線の短縮も心がけます(小さくする)
後ろ姿
根作りがあるレベルに達するまでは、あまり強い針金かけは出来ないので
後ろ姿はまだまだ不自然なところがありますが、ここで焦ってはいけません
ここまでしんぼうしたのですから
じっくり腰を据えて本格的な整姿はもう少し先へ延ばします(一年以上)
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