あなたの盆栽の黒松や赤松が↓のように緑色が極端に薄くなった経験はありませんか?
松の品種に「蛇の目松」といって、斑入り葉の松がありますが、とても普通の黒松とは思えないほどです
入梅頃によくみられますが、盆栽人はこの症状を「色抜け」と呼びます
決して健全な状態でないのは確かですね
この症状になった盆栽を見ると大方の愛好家さんは、原因を「肥料不足」と判断します
それは一部正解のときもありますが、もっと大きな原因は「根の酸素不足」であることがほとんどなのです
つまり、植物の葉は光合成、つまり二酸化炭素を吸収して酸素を作り出す作用をしているんですが
根は人間と同じ「呼吸作用」をしているので、常に水過多では酸素不足になっちゃうんですね
その酸素不足が「色抜け」の主な原因です
黒松ですよ、決して特別な珍種ではありません
特に葉の元のほうの色彩が薄くなるのが特徴です
普通の黒松と比較すると、ビックリ!
このように色抜けした松類をよく観察すると
・長いこと植替えをしていないので用土の粒子が壊れて劣化している
・水や肥料が過多で、鉢内の水はけが悪い
場合が多いようです
水や肥料の不足が原因で葉に生気がない場合は
色つやは冴えなくとも、このように色抜けはしないものです
さて、解決の方法ですが、適期でもないのに慌てて植替えてはいけませんぞ
それは初心者のもっとも陥りやすい誤解です
・決して肥料をやらず水も控えめにしてジッと植替え適期(春)まで待つ
松類はかなり乾燥にも強いものです
怖がらずに「乾かす勇気」を持って実行してください
水を控えるだけで色が戻ってくることあるくらいですよ
さあ、さっそく棚場を見直してくださいね
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