草もの盆栽の魅力は、なんといってもその季節感
春には春らしく、秋には秋らしく、四季の時々を感じさせてくれます
もちろん樹木の盆栽にも四季それぞれの姿がありますが
草もの盆栽はさらに季節を先取りした形で、繊細にしかも鮮やかにその息吹きを放ってくれます
ですから、秋から早春にかけて常緑の松類を飾る場合など
添える草ものによって、季節のイメージをより鮮明に演出することができるのです
例えば姫ススキをならば晩秋だし、霜に当たって色づいたシダ類ならば冬
さらにフキノトウや福寿草なら早春の色が濃厚となるでしょう
うれしいことに草ものは樹木の盆栽に比べ培養法も簡単なので
樹木の盆栽は難しくってというかたがたでも、上手に育てることができますね
とはいえ草ものといえど盆栽の重要な一ジャンル
盆栽人は盆栽人らしく、侘びさびのきいたキラリと光る草もの盆栽に挑戦していただきたいと思います
鉢の間口4.0cmの矢竹
手篭式の間口5.0cmの黄金シダ
草もの盆栽培養の要点
1 鉢はなるべく浅めで小さめのものを選定する(鉢が目立ってはいけない)
2 水も肥料も少なめに管理し、なるべく徒長させない(肥料は水肥を年数回)
3 徒長を避けるため日当たりのいい置き場で培養する
4 添え物として使用する場合を考慮して、サイズとイメージの異なった鉢で一品種を数鉢培養すると便利
5 四季を通じて楽しめるように、見ごろの異なった品種が揃っていれば最高
0 件のコメント:
コメントを投稿