最近では「梨の盆栽」もあちらこちらで見かけるようになりました
「豆梨」とか「満州小梨」など、交配による改良種が普及してきました
今日ご紹介する「山なし」は、わかりやすく言うと在来の野生種で
富士山周辺に自生するもので、自生地では白い花を咲かせピンポン玉くらいの実が成ると言われています
ただし、盆栽として培養した場合の実績の情報が少ないので
はっきりしたことは言えませんが
梨にしては小さめの葉や枝打ちの細かさから見て
そう簡単には実が成るとは思えませんね
しかし、照りのある小さめの葉っぱや枝打ちのよさ
それに、灰色を帯びた幹肌の味わいからして、盆栽としての特質は十分に備えている樹種ではあります
夏ごろに仕入れた「山なし」
秋になって案外に紅葉のきれいなことに気がつきました
従来の「梨」のイメージからすると、紅葉が格段にいいですね
これも盆栽向きの大切な要素の一つです
惜しいけれど葉っぱがついていては幹筋が見えませんから
思い切って早めの葉落としをしてみました
・枝打ちの細かさ
・灰色の幹肌の雅味
けっこういけるでしょ
調子に乗って、完成予想図を描いてみました
枝打ちが細かいので、この完成予想図は可能な範囲だと考えています
このように、身近に自生している樹種で、まだ盆栽樹種としてメジャーではないもの
そんな樹種の特質を見極めて盆栽化するのも、一つの楽しみでしょう
この役目は、近くに野山のある地方都市の愛好家さんのお役目ですね
未開の樹種に挑戦されている愛好家さんがいらっしゃったら、是非ともご連絡を頂きたいと思っています
ではでは
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