前回のつれづれ草で取り上げた「紅千鳥」のように芽出しの美しい「山もみじ」
樹形作りにあまり突っ込まなかったので、少々物足りない方もいらっしゃったでしょう
そんな思いがしたので、改めて樹形作りの計画に触れてみました
それでは
白点と赤点の位置が以前に「節」のあった箇所で、ここを芽吹きのしやすい「芽ツボ」と呼びます
樹形作りにあたっては、この芽ツボの見極めが非常に大切ですよ
来春に切り戻して芯を立てる位置は、高さ4.0cmの赤点を選ぶのが正解
白点では、幹筋からの曲の流れが、わずかに間延びしてしまいますね
間延びした芯では、全体の印象がぼやけてしまい
逞しい足元や迫力ある幹模様も台無しになってしまいますね
樹芯は人に例えれば顔にあたります
きりっとしまって小さめに、これが印象の強い樹形作りのコツです
余計な枝などを消してボディーだけを見てみましょう
なおはっきりと樹形作りのポイントが見えてきます
・芯の赤点の右は樹芯として立て、左は樹芯を形成する枝の一本として使います
・芯の右下方にも芽ツボがありますから、これも枝として使えます
・左の細い枝は途中から切り戻して活用します
・右の一の枝が欲しいところには芽ツボがなく、将来の芽吹きは不可能なので
来年の5月ごろに呼び接ぎを施します
・裏枝はちょうどいい位置にあるので心配なし
以上で芯と枝順の基本は出来上がります
完成予想図
3年くらいの計画でボディーと枝の基本は完成
その頃には傷もすっかり完治します
ちなみに完成予想樹高は7~8cm
必ず山もみじミニの名品が誕生します
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