菊花石といえば、菊花の色彩や形状、豪華さなどに重点をおいて鑑賞するのが一般的ですが
私は、いわゆる「水石」としての菊花石を好みます
つまり、遠山石や磯形石、溜まり石などの中に菊花がちりばめられ
全体として水石の基本である「風景」が感じられるものです
ですから、石全体の形状と菊花の色彩、形状、豪華さ等とは、どちらが優先するというのでなく
総合的な美しさ、その石から醸し出される趣などで評価されます
今日ご紹介するのは岐阜県の根尾谷産の菊花石
「磯菊」と命名された名石です
荒磯を思わせる形状に小さな菊
まさに「磯菊」はぴったりの銘ですね
このように、鮮明にイメージできる情景をもった菊花石
みなさまも好きになってください
ところで、この「磯菊」はアップと同時に売約となりましたが
ちなみに、お求めになった方は、かって人造の菊花石を掴んだ苦い経験があり
二度と菊花石だけは手にしないと決意していたそうですが、やはり水石は大好き
荒磯にひっそりと咲く磯菊の風景にたちまち魅せられ
お電話をくださったそうです
0 件のコメント:
コメントを投稿