梅はまさに花物盆栽の王者
「野梅三輪」という言葉に表われているように
風雅で上品な侘びさびの趣が魅力です
地味で落ち着い雰囲気の梅と華やかな桜
日本人がもっとの愛する花ですね
盆栽としての特徴は、花はもちろんのことですが、多彩な樹形が可能であり
幹肌の荒れやサバやジンの古雅な趣、密な小枝の表情など、魅力あふれる樹種です
とはいえ、15cm以下のサイズでの山採りによる素材は極端に少いため
近年では、古木の大型サイズの盆栽から「接ぎ取り木」という手法による素材の確保も行われています
樹高14cmの野梅半懸崖
力強い立ち上がりは野趣満点、強い模様にゆるみがなく理想的な姿
ポイントになる落ち枝の表情も際立っています
幹筋の拡大図
立ち上がりにジンがあり強い一曲目を過ぎた箇所がサバになり
そこで一度下垂した幹は二曲目で再び上方に立ち上がり、全体の模様に隙がありません
幹肌はまだ発展途上であり、今後の持ち込みにより
イボ状の「本肌・ほんはだ」となり、さらに風雅な味わいを見せてくれるでしょう
後姿
現在の小枝の数ではやっと正面の輪郭線を形作るのが精一杯というところ
ただしご心配は要りません、野梅は小枝の分岐がよく密になる性質を持っているからです
自然に朽ち果てたサバ幹は梅盆栽の古さを見せ場です
さあ、みなさんも梅の盆栽に挑戦!!
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