2005年9月5日月曜日

古いミニサイズの楓の模様木を手に入れました
推定樹齢はおおよそ30年でしょう


樹高10cm以内の手の平サイズ、幹の直径は根張りから立ち上がったところで約2cm
根張りの素晴らしさと幹肌の綺麗なところ、それに雑木らしく温和な感じが特徴です

それではこの樹齢30年の根拠は?といえば
やはり一番に根張りと木肌と言えるでしょう


鉢中いっぱいに広がった根張り
しかもただ盤状になっているのではなく、根張りに動き(躍動感)がありますね
「根の泳ぎがいい」と表現するする人もいます

盆栽人はこのような根張りが大好き
大地をしっかり掴んだ逞しさに自然界の生命力が感じられるからです

大きな鉢に入れて管理したのでは、このような動きのある逞しい根張りを作れませんし
幹も樹高も大きくなり過ぎてしまいます、ただひたすら小さな鉢でコツコツと丹念に作りこむのです
もちろん水も肥料もごく控えめです


後ろから見た根張りです
大きな根張りでしかもやさしい細幹の姿、これが雑木を好む人の求める理想形の一つですね
これくらいになるには30年からの年月と丹精が必要なんです


やや下方から幹筋をのぞいてみますと、おそらく愛好家が長年丹精したものでしょう
枝の作りにややギコチナサがみられますね

味わいを重視し、太らさないよう水も肥料も控えめにして管理してきたのでしょうが
枝のギコチナサはこれからでも充分に作り直せます

来春植え替えをし、入念に将来の計画を練り
骨格の見直しの剪定をしまます

培養上で気をつけることは、改作に必要な樹勢をつけることはもちろんですが
行き過ぎてあまりに若返らせないこと、せっかくの味わいが失われます

小さ目の鉢で、水も肥料もやや控えめな管理に徹します

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