2005年9月24日土曜日

支那均窯長方鉢

小鉢界ではいま和鉢が全盛、そんな潮流の中で支那鉢のよさを再認識する愛好家の方が
私の身近にも現れはじめました、これは嬉しいことです

ところで、盆栽界で支那鉢というのは、少なくとも明治から大正、そして昭和の戦前にかけて製作されたものをさし
現在輸入されている中国製の鉢は、新渡(しんとう)とか新々渡(しんしんとう)と呼ばれます

両者は概念の上でまったく別なもの、と、みなさんに理解していただきたい
私達盆栽人は、前者をのみ支那鉢と呼び、後者のことは単に新渡とか新々渡と呼ぶのが正しいのです


さて、戦前に、おそらく日本からの注文によったものでしょう、明るい空色の釉薬
均窯(きんよう)と呼ばれ、支那鉢の中でももっとも人気のある釉薬です

均窯とは中国の古い窯の名で、そこで焼かれた代表的な釉薬がこのような空色だったのです
近頃では均釉(きんゆう)という呼び名もかなり一般的になってきました


ボディーの外側に反った曲線がすっきりしていますね
このすっきりとした線が支那鉢の持ち味なのです

ボディーの下辺に下紐(したひも)の意匠が施されています
デザイン上、これが効いていますね


均窯の鉢に用いられる土は、紫泥、朱泥、白泥が代表的
この鉢は白泥(はくでい)です


鉢底が一段下がっていますね
このような底面の作りは押し底と呼ばれ、平底よりも一段高級とみなされています

水穴は支那鉢特有の一発仕上げ、つまり開けっぱなしで後からの修正の手が入っていません
その他あちこちにもヘラの痕跡が残っていますね

これが支那鉢なのです!
そして、東福寺を初めとする旧い日本の代表的な鉢作家の原点はここにあるのです

これからも折に触れ支那鉢のお話をしていきましょう

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