舞姫と同系統の種類に織姫というもみじがあります。かなり以前のことになりますが、徒然草で詳しく解説してありますから、興味のある方は本ブログの検索フォームから「織姫」を調べてみてください。
現在の樹高は16.5cm×間口29cmほどで、足元の幹径は約5.5cmくらいの「織姫」です。根張りは盤状に発達し、立ち上がり付近のたくましさはかなりの迫力があります。幹の模様とコケ具合にも見どころあります。自分の持ち物を自慢するのは気が引けますが、まあ、このくらいボディーのしっかりした本格派はちょっとやそっとではお目にかかれないでしょう。
向かって左の副幹が枝状の動きをしているので、双幹体のような自然な動きをしています。ゆったりとしたスケールの大きな模様木です。
やや下の方から懐を覗き見るような感じにすると、幹のボリューム感がさらに迫ってくるようです。
足元の拡大図です。太いだけでなく根張りにも古色感があって、地べたをしっかり掴んだ力強さと安定感が抜群です。
とこが残念なことに、この織姫は背中に不自然に太い枝をしょっていて、これをうまく切ることが名木へ生まれ変わる絶対条件なんです。私は、例え失敗してすべてを失ったとしても、この欠点を克服しないことには気がすまないと思い込んでいます。
というわけで、入梅ごろを切り込みの予定時期として、昨年の夏ごろに焼け留めのために、その太枝の元に3ヶ所ばかり呼び接ぎをしておきました。
2週間ほど前に呼び接ぎした3本の枝の元を切りました。ところが、十分に活着したと思っていたところ、意外や意外、もう一息辛抱が足りなかったようです。画像にあるように、呼び接ぎ枝の新葉が枯れていますね。ガックリ。
呼び接ぎにっ失敗した太枝は思い切って切り取りました。もちろんこの大きな傷口が肉巻きするのは容易なことではありません。もしかすると傷口から焼けが入って大変な痛手になるかもしれません。
トホホホホ!
幹の直径と同じくらいの大きな傷口です。約3.5cmくらいはあるでしょう。
カットパスターで患部をしっかり守ってなんとか傷口の周囲にカルスが盛り上がってほしいものです。
こんなはずではなかったのに、参りました!
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