先日、まとめて15個ほどの水石のミニサイズのおいしい売り物がありました。ほとんどが10cm以下の気の利いたミニで、いずれも紫檀のかなり高級な台座に収まっています。それに15個の石の産地や傾向がバラエティーにとんでいて、形状も変化があって愉しい感じです。
その中の一つをご紹介しましょう。
間口13×奥行き7.5×高さ3.5cmで時代感にあふれた繊細な景情石です。全体に細かい縮緬状の凹凸に被われ、遠景には遥かに連山を望み、その麓からは前方に向けて雄大な山裾が大きく流れ拡がって雄大な平野の景色を構成しています。
小さな突起の塊が延々と繋がって山となり川となり平野となって一つの雄大な景色を構成しています。
長い年月の持込みが時代感となって景色に情緒をそえてみごと。
「千山万水・せんざんばんすい」という言葉がありますが、まさに多くの山と渓流がおりなす情景でしょう。
部分拡大図
後姿。
部分拡大図。
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