深い切り込みなども入梅から夏に向けて行います
それでは、杜松ミニの懸崖を教材にして
追い込み(切り込み)のポイントを勉強しましょう

樹髙7.0㎝の半懸崖式の杜松
5月に植替え、根づくまでのしばらくは新芽を摘まないでおいてあります
約1ヶ月半が過ぎたので、そろそろ追い込みをかけて樹形をしっかり整えましょう
現状では葉ガサが大きすぎて、せっかくの味のある細幹のよさが消されてしまっている

そこで赤線で囲んだ範囲を目安に思い切って輪郭線を縮めます
杜松を切り込む場合、木質化して芽当たりのない箇所から切ると、先端に芽が吹かない恐れがある
しかし、若い小枝の先端は芽当たりがなくともいい時期に切ればだいじょうぶ
少々の葉を残してどんどん切り込みましょう

樹冠部、差し枝、前枝、後ろ枝などが明確になり
細幹のおもしろい幹模様が浮き上がって見えるようになりました
このように、構図を簡明にするのが最大のポイント

剪定のあらかたが終わりましたが、ここにも培養上のポイントがあります
新葉の元に枯れた古葉がこびりついていますね
古葉が風通しや日照の妨げになっています
この古葉をピンセットできれいに取り除いてやること

古葉をきれいに掃除して出来上がりです
これ以後は現在の輪郭線を基本にし、適宜に芽摘みを行い姿を整えていきます

正面の拡大図

枝裏から見ます
きれいになっていますね
日光や風が十分に通って
小枝に芽が吹きやすくなります

約一週間が過ぎました
早くも小枝のあちらこちらに芽当たりが見られます

胴吹き芽の拡大図

胴吹き芽の拡大図
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