盆栽素材ゲット方法の中で、実生法や挿木法も大切ですが
特に小品やミニの場合は取り木が最も有効な手段です
わずか1~2年の辛抱で、太みと古色を具えた迫力のある幹筋をゲットできるのは
取り木ならではの醍醐味で、お得感も格別です
小品やミニの優良素材が不足気味の盆栽界においては
もっともっと取り木と接木(枝や根)の技術を磨かなくてはいけないと考えています
さて、作業を続けましょう
底網でフェンスを築きます
この場合、フェンスの高さをあまり高くしないように、削り口の上部より5.0mmくらい高ければ十分
赤玉土を入れます
最初にやや荒めの赤玉を半分、上の半分は小粒にします(水はけを考慮)
赤玉を入れすぎてはいけません
土の表面の高さは、削り口がやっと隠れる程度にとどめます(これが重要)
土を入れすぎると、発根の位置が高すぎてたりして
将来に均衡のいい根張りを作ることができなくなります
★ 土の表面は削り口がやっと隠れる程度で我慢すること、取り木成否の原因にはならない!
赤玉に水やりをしてから、よく揉んで細かくほぐし水に浸して絞った水ゴケを表面に敷き詰めます
この場合も怖がって厚めに敷いてはいけません、くれぐれも(赤玉の場合と同じ)
★ 表面を保護する水ゴケはごく薄めに敷くこと、取り木成否の原因にはならない!
こんな感じ
この段階で作業を完了するひともけっこういますが
やっぱりフェンスの上からビニールを巻いてやったほうがいいでしょうね
このままでは少々保水が不十分なようですね
こんな感じで、作業完了
作業終了後は植替えた雑木類と同じく、ムロに保護し
その後のムロ出しのタイミングなども同じでけっこう
ただし、この山もみじの場合は芽数が少ないので剪定は行いません
芽の数が多いほうが発根率がいいからです
順調なら入梅ごろに発根し、秋には切り離しが可能です
★ 芽数の少ない素材は剪定を行わず、できるだけ枝葉を多く残す
それでは、みなさんも優良素材をさがしてチャレンジしてください
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