国風展の小品棚飾りのサイズはおおよそ17~18cm
天に飾る主木でもぎりぎり20cmどまりでしょう
この17~18cmというサイズがどこからくるかというと
間口が約80cmの箱卓(はこしょく)のサイズに理由があります
箱の中にいれてちょうどバランスのいい盆栽サイズが、おおよそこのくらい
それで盆栽界では、このサイズの小品盆栽を「国風サイズ」と呼んでいます
ところで、10cmのミニサイズでも国風サイズでも、長年維持し続けるのは大変なことで
ベテランの愛好家さんほどこの苦労を味わってきています
思い通りのサイズで完成させて喜んでいるうちに
心がけてもちょっとずつでも大きくなるのは仕方のないこと
何年かにいちどは思い切ったサイズ短縮の作業が必要になるので
怖がらすにしっかりと計画を建て、実行あるのみです
かつて盆栽カレンダーの表紙にもなった経歴を持つ楓の名品
現在の樹高は17cmと国風サイズぎりぎり
現状で思い切った剪定を行わないと樹高はさらに大きくなり
樹冠部に勢いが集まってバランス下崩れてしまい、取り返しのつかないことになります
剪定の前に正面の角度をいろいろ観察検討しておく
ここに至って作業を急いではいけませんよ、ともかくよくよく観察することです
頭の部分
新しい芯となるべき芽当りがあることをしっかりと確認することが第一番
いくら胴吹きしやすい楓という樹種であっても、この作業だけは欠かしてはいけません
樹高短縮の剪定の手順は、まず樹冠部から剪定を開始します(高さ15cm地点)
徒長していた芯を切る
その下の左右の小さな芽が新たな芯になります
付近の徒長枝も芽当りを確かめながら荒切りしておくと
新しいサイズの全体図が予想しやすくなります(重要・基点作り)
荒切りにより樹冠部付近をザット剪定しました
この新しい樹冠部を基点にして、上部の枝から徐々に追い込んでいきましょう
つづく
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