昨年の12月初旬から中旬にかけてが冬囲いの時期ですが
節分から立春を過ぎたら「ムロ出し」にむけての心の準備をしておくのも盆栽人の務め
ムロ出しの準備として心がけることは、冬のもっとも寒い間に保護されていた盆栽を
徐々に外気に慣らすことから始めます
ムロ出しへの準備は次のような手順で行います
1 寒中でも昼間のムロ内の温度が上がり過ぎないようにするのは当然ですが
この季節には陽射しがかなり強くなってきているので、さらに気を使ってやりましょう
2 ムロの扉を開けておく時間を少しずつ長くして外気に慣らします
3 昼間は常時外気に当て、夜間のみ扉を閉めるようにする
4 比較的気温の高い日が続くころを見はからって、夜間も扉を開けっ放しにする
5 3月の中旬ごろまでは、雪や強風、遅霜など、天候の変化が激しい日々が続きますから
その時々に柔軟な対応をして、盆栽たちの無事なムロ出しの日々まで気を緩めないでください
私も立春を過ぎたあたりで、(4)のチャンスがくるのを狙っていたんですが
寒い日々が続いたり、風の強い日があったりでうまくいきませんでした
ところが、今日の関東は20℃をこえるバカ陽気、ちょっと動くと汗ばむほどでした
このチャンスを見逃してはいけません!
向って右側のムロの扉は、今夜から閉めずに開けっ放しにします
このムロは雑木専用のムロで、奥の方に植替えたての盆栽も入っていますから
もうしばらく(3月中旬ごろまで)は夜間には閉めっきりにします
以上がムロ出し準備の心がけですが
ここで注意点
1 ムロの屋根や側面の風除けを取り外してはいけません
2 構造的に密閉できないムロの場合は、そのままにします
3 昼間の乾燥には、ますます気をつけましょう
4 地方の気候によって管理の時期に多少のヅレがあります
では、くれぐれも盆栽管理に怠りなく
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