数日前、懇意な同業者の棚で取り木素材にピッタリな山もみじに出会いました
ご覧のとおり、幹の途中が徳利のようにくびれていて、なんとも不思議な形状です
おそらく、取り木に失敗して剥皮した上下がつながってしまい
そのまま何年も放置されていたので、このような異形になってしまったのでしょうね
しかし、コケ順もおもしろいし傷っけなし
枝順もなんとかなりそうです
交渉の結果、思い通りの格安でゲット!!
ウズウズしながら家に持ち帰り、さっそく取り木作業にかかりましたので
その様子をご覧にいれましょう
★ 2月中旬から3月初旬あたりが雑木類の取り木の最適期
くびれの一番太いところ、つまり新しい足元予定の直径が8.0cm、足元から白点までの高さも8.0cm
ですから、樹高は10cm以内でゆうゆうと仕上がります
裏から
こちらも溝のところどころで上下から肉が巻いてつながっています
古い幹肌のうえくびれているので、いきなり切り出しナイフでは無理
丸ノミで削ります、慎重にやりましょう
★ 青味がかったところは生きている形成層、下方の茶色に変色しているのは死んでいる木質部
側面から見ます
くびれているので削りにくいですね
剥皮した箇所がつながらないように、十分に削ります
★若木での剥皮の幅は、幹の直径の1.0~2.0倍が理想、青味のある形成層は完全に取り除きます
上部の切り口を鋭利な切り出しで仕上げます
下方はその必要がありませんよ
★ 剥皮する上部の組織を損なわないよう、よく切れる刃物を使いましょう
つづく
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