2008年11月26日水曜日

楓の傷口治癒


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お気に入りの楓寄せ植えの、主幹の左側に立っている副幹の下から三分の二くらいの高さに
横幅2cm、縦3cmほどの大きな傷がありました

かなり以前に、旧の持ち主がそそうして幹が半分折れかかた時に作ってしまった傷で
直径3cmの幹に幅2cm、患部は凹んで木質部が露出しており、私もその治療方法でちょっと迷ってはいたのです

楓は強壮な性質で肉巻きは早い方ですが、枝先を柔らかく保つためにはあまり肥料はやりたくないし
かといって自然治癒では時間がかかるし・・・



傷口はおおよそ白線で囲んだくらいでした
そこで一昨年の春、古い傷口を新たに削り直してカットパスターをたっぷり塗って保護しました

傷口は新しいほど肉巻きが早く、古傷になるとほどに肉巻きの速度が遅くなってきます
そこで、古い傷口を形成層が見えるまで削り込んで、傷口に刺激を与えてやるんです



新しくなった傷口が盛り上がって、旺盛に肉巻きが促進された様子がおわかりですね
2年の間に、中心にあと数ミリを残してみごとに埋まりましたよ



まだカットパスターの残りかすが取りきれません
冬季にゆっくりと掃除をするつもりです

ここで注意点を一つ

治癒した箇所にいつまでもカットパスターを貼っておいてはいけません
肉巻きのいい樹種では、肉が巻きすぎてコブになってしまうこともあるくらいです

治癒した傷のカットパスターは早めに取り除いて
まだ肉の巻かない箇所だけ塗り直すなどしてあげましょう

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