この絵は昭和二十九年に自作の盆栽、岩やなぎを描いたものです
青閑のスケッチブックを詳しくみてみていくうちに、面白いことが次々とわかってきました
鉢の部分に培養十年 花落又開 昭和二十九年早春とありますね
びっくりするのはその下の文字です
岩柳
昭和十九年春
神奈川県大船市山崎ニテ採取
とあります
みんさん、いいですか、よく考えて見ましょうよ
昭和十九年という年をです
すでにかの山本五十六元帥は前年の4月に戦死し
空襲に備えて、東京の学童疎開は今まさに始まらんとしていたのです
敗色濃厚な戦時下でですよ
青閑は大船市山崎(現在は鎌倉市山崎)の山中で山採りを楽しんでいたんです!
かなり徹底してますねー
すげーことです
名利にとらわれない世俗を超越した青閑の作風の謎が
このスケッチ一枚から見事に解けました!
これは貴重な資料です
0 件のコメント:
コメントを投稿