朝鮮出兵(文禄・慶長の役)のおり黒田如水・長政親子が連れ帰った陶工・八山を祖とする高取焼
千利休の弟子の茶人・小堀遠州の指導により、その釉薬はさらに華麗多彩に発展したと伝えられます
探究心の旺盛な東福寺は、この高取焼の釉薬に強く魅せられた鉢作家の一人ですが
その作品は圧倒的な存在感を持ち、まさに「東福寺独自の高取焼」として完成されています
平安東福寺高取釉一対
高取釉の魅力は一口にいって、溶岩流のようなドロドロッとした釉薬の動きと輝きにあるのでが
東福寺はその釉薬の動きを垂直ではなく、縁から斜めの動きに変える工夫をしました
鉢の下辺には釉薬がかかっていず、生地がむき出しですね
このように意図的に釉薬を上部にだけ施す技法を「半がけ」と呼びます
東福寺はこの「半がけ」の技法をさらに下辺を斜めにすることのにより
最大の魅力である、華麗な釉薬の流れの勢いを強調することをねらったのです
それにより釉薬の流れの力強い動きはさらに加速され
東福寺の意図はみごとに成功しているのです
さらに、釉薬の色彩と輝きや量感の豊かさとあいまって
類稀な魅力を発揮しています
釉薬の魔術師、東福寺の世界を堪能してください
大
釉薬の躍動感、美しい流れの景色です
作者の意図はみごとに具現され
釉薬の流れは絵になっていますね
釉薬の輝きも印象的
鉢裏と足の様子
小
釉薬溜まりの量感
高取釉の魅力が遺憾なく発揮されています
釉薬の輝き、迫力ある躍動感
神秘的な深みのある釉薬
足と鉢底のようす
拡大図(大)
拡大図(小)
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