2004年7月11日日曜日

町直・豆盆五景

つれづれ草、しばらくご無沙汰してすみません
更新の途絶えた訳は、生活のリズムを変更したからです

詳しくお話しすると、私は早朝につれずれ草を書いていました
ところが、この三週間ばかり前から、早朝に散歩(歩行訓練)を始めたのです

HPを開設してから以来、週に5日くらいは励行していた散歩を怠けるようになり
最近、かなり足腰が弱ってきているのがしきりと自覚されていたのです

情けない事に、足は細くなるはお尻の肉は削げ落ちるは、おまけに息切れはするし
これじゃ、長くは持たんワイ

ところが、生活のリズムという奴はデリケートなもので
他の時間帯では、つれづれ草に集中できないのです、これにはまいった

というわけで、これから少しずつ調整していきます
よろしく

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私が20代の中ごろ、洗足池のほとりの風致会館で、何度か今岡さんにお目にかかったお話はしましたね
それ以後の作品と思われる楽しい豆鉢のセットを手にしました
みなさんと一緒に鑑賞したいと思います


今岡町直作   銘 「豆盆五景」

箱の寸法は間口15.4×奥行き4.3×高さ5.4cmです
小さいですよ

箱は桐製の上等品で、手前の色変わりの箇所は紫檀をかぶせてあり
下段には紫檀の組み立て式の卓台と地板が収納されています

華麗多彩なこの豆鉢セットには、明治の名工・竹本隼太と
大正昭和の名工・平安東福寺の影響が色濃く見られます

めったに共箱を作らない町直ですが、よほどの自信作であったのでしょう
まさに町直豆鉢の集大成とも言える究極の作品です


前面の框(かまち)に紫檀を施した高級桐箱


蓋の裏書
町直の署名入りの共箱は珍しいものです


付属の紫檀地板に飾った姿


金彩六角鉢
間口1.9×奥行1.9×高さ1.6cm

六角鉢にあでやかな金彩を施した町直の感性はさすがです


白磁正方鉢
間口17.×奥行1.7×高さ1.2cm

竹本ばりの白磁、生地も繊細、釉薬も透明感があり秀逸です


梅花皮(かいらぎ)長方鉢
間口2.2×奥行1.8×高さ1.3cm

「かいらぎ」とは、鮫皮のことです


桃花紅長方鉢
間口2.2×奥行1.8×高さ1.3cm

町直はこの釉薬を桃花紅と表現していますが、辰砂釉としてもいいでしょう


飛び青磁正方鉢
間口1.8×奥行1.8×高さ3.5cm

白磁に青磁釉を散らした奇抜な意匠です

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